漁の開始 (18:30頃)
集魚灯が点灯しました。漁の始まりです。スルメイカは明るいところと暗いところのさかい目に集まるので、こうして船の周辺を明るくすると船の下あたりに集まってくるのです。ちなみにこの集魚灯は非常に強力な光を出すので、直接光に当たると日焼けをして大変なことになってしまうそうです。
イカ釣り機ももうイカ釣りを始めています。この船には10以上のイカ釣り機があり、すべてが数分の周期で、釣り針が30以上もついている釣り糸を上げたり下げたりしています。このイカ釣り機は「イカ釣りロボット」と呼ばれるくらい頭のよい機械で、釣り糸についている疑似餌を本物らしく見せるために糸を巻き上げる速度を変化させたり(シャクリという)、さらにたくさんあるイカ釣り機を集中的に制御して、一番釣れている機械のシャクリを他の機械でも行うなどということもできるのです。実際に釣りをするのは人間ではなく、イカ釣り機なのです。 制御盤
全てのイカ釣り機はここで制御されている。左側のモニタには釣り糸の重さが、右側のパネルには現在の動作が表示されている

そんなイカ釣り機でも、時には人間の手助けが必要になるときがあります。それは、例えば釣り糸がからまったとき。イカ釣り機の方でも、となり合った機械の釣り糸をそれぞれ数秒ずつずらして垂らし、できるだけからまらないように努力はしているのですが、それでもからまってしまうことはあるのです。

人が一番活躍するのは、イカの分類や箱詰め作業をするときです。イカ釣り機で釣り上げられたイカは、溝を流れて船の中央に集まりますが、その後イカは3つのグループに分けられます。一つは大型の高級いけすイカ、一つは中型の高級いけすイカ、もう一つは一般の消費者向けのイカです。写真では、奥にある2つの水槽に入っているのが大型・中型の高級いけすイカ、手前の箱に入っているのが一般向けのイカになります。
一般向けのイカは、空気中に出して弱らせた後、船の上で箱詰めされます。

絡まった釣り糸をほどく
絡まった釣り糸は、船から身を乗り出してほどく (0:16)



イカの箱詰め
イカの箱詰め作業 (22:26)

イカが釣れた瞬間
イカが釣れた決定的瞬間!! (0:07)

2つの水槽と1つの箱
奥の2つの水槽は高級イカ、
手前の箱は一般向けのイカ (2:19)
帰港 (翌日4:30頃)
翌朝、まだ暗いうちに漁は終わりました。集魚灯が消され、パラ・アンカーが回収されます。そして、少し明るくなり始めたと思った頃、船は港に帰ってきました。イカはこのあと車で市場に運ばれ、せりにかけられます。
港に帰ってきた船
港に帰ってきた船 (4:24)

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