イカ墨の歴史

イカ墨は、1990年代に大ブームを巻き起こしましたが、実は昔からイカ墨には薬効があるといわれていました。中国では心臓の動悸・痛みを和らげる効果があるとされていましたし、日本でも防腐効果があるとして地域によっては塩辛の中に入れられていました。また、イタリアでもイカ墨パスタというものが古くから存在しました。しかし、この時代、まだイカ墨を使った製品というのは日本では一般的ではありませんでした。

このようなイカ墨がテレビなどで盛んに取り上げられ始めたのは、1990年に「イカ墨にはガンに効く成分が含まれている」と発表されてからでした。このガンに効く成分は「ムコ多糖」と呼ばれるもので、マウスを使った実験によってその効果が確かめられました。10匹のマウスにガン細胞を注射し、そのうちの5匹にはその後約1週間に渡って継続的にイカ墨から精製したムコ多糖を注射し続けました。その結果、ムコ多糖を注射されなかったマウスが2〜3週間ですべて死んでしまったのに対し、ムコ多糖を注射されたマウスはそのうちの4匹がガンが完治して生き残ったのです。

これをきっかけに、パンやアイスクリームなどにイカ墨を利用した商品がたくさん生まれ、イカ墨のブームが起こりました。その後、その時ほどの盛り上がりはありませんが、現在イカ墨製品は薬効のみならずその味でも評価され、市民権を得つつあります。



 
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