煮豆の種類

一般的に煮豆というと「甘煮の豆」と受け取られがちですが、煮豆とはまさに「煮た豆」のことを指します。煮た後に、甘味、塩味、醤油味などに味付けされます。現在市販されている煮豆のほとんどはこの3種類で、なかでも甘煮が5割以上を占めます。

技術革新による煮豆の変化

戦後の早い時期まで、煮豆は主に個人商店で扱われていました。自家製を店頭で並べたり、町中を売り歩いたり、もう少し規模の大きいところでは、築地のような市場の問屋に納めるなどしていました。保存設備のない時代ですから、朝煮て、その日のうちに売り切るのが当時の商売の基本でした。言い替えればごく限られた地域での流通でしかなかったのです。しかし昭和20年代に、殺菌できる真空包装技術が開発され、30年代にかけて普及したことによって煮豆の保存性が格段に高められ、遠距離輸送が可能になりました。その結果、流通形態が変化し、全国規模の流通へと発展しました。

健康志向の中での煮豆の変化

煮豆は、甘煮の場合でも、ご飯と一緒に食べて丁度良い甘さであることが大事で、煮豆のメーカーもそれを基準に甘味を決めます。ただし、保存性を高めるために、家庭で作られるものより少し甘めです。近年、健康志向の高まりとともに、市販の煮豆の徐々に姿を変えつつあります。「甘さ控えめ」が好まれて甘味は控えられる傾向にあり、一方、醤油味や塩味の煮豆の需要が増えています。また、豆の種類も、一昔前までは甘い煮豆の主役はうずらまめでしたが、現在は金時豆と黄大豆が中心になっています。

登場する新しい煮豆

従来のものに加え、現在市場には新しい形の煮豆が登場しています。袋から取り出すだけでそのままサラダなどに使える「豆の水煮」や、蒸し煮した「蒸かし豆」、また食べ易いように軟らかくした「半粒状の煮豆」などがすでに市販されています。また、高齢化社会に合わせて、お年寄りが口にしやすいペースト状の煮豆などの商品開発も進められています。消費者のライフスタイルや嗜好は時代とともに変化しています。煮豆の世界でも、ニーズの変化にそった新たな商品開発が続けられています。
 

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